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Come Together / The Beatles (1969) 

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The Beatlesについて何か書く、というのは結構難しい。
The Beatlesについて何も知らない人というのはほとんどいないだろうし、そういう意味では誰でも何かが書けるのだろう。けれど、誰もが知っているThe Beatlesという存在について、誰でも書けることをわざわざこんなところで書いても仕方がない。
The Beatlesくらいメジャーな存在になれば、フリークの数も半端じゃないだろうし、熱狂的なファンは腐るほどいるだろう。ただ「普通に好き」なだけの自分が、彼らについて何かを語ろうとするのはどこかおこがましくもある。
けれど、ロックに限定せずとも、ポピュラーミュージックについて何かを語りたければ、The Beatlesについて何かを語らなければ何も始まらない、というのも事実だ。そういう意味では彼らは自分のような「平均的なロック・ファン」にとってはとても厄介な存在だったりもする。

The Beatlesについて触れた表現は文章に限らず数多いけれど、納得したり、感動したりした記憶は少ない。
かと言って逆に憤りを覚えたり、反発を感じたりしたことも、またそれほどない。
ほどほどに満足し、ほどほどに違和感を感じるのだ。
それは自分がThe Beatlesの曲に感じる感覚と同じだったりする。
簡単に言うと「そんなに好きではない」ということになるのだろう。
今、これを書いている自分の感覚としてはそれに近い。
けど、逆に言うと「まあまあ好き」なのだとも言える。
いずれにせよThe Beatles自体に抱く違和感より、The Beatlesへの評価に対して感じる違和感の方が強いということは言えると思う。

The Beatlesが偉大なのは彼らの音楽が優れていたからではなく、マーケットが求めていた商品を最適のタイミングで供給したからだ、という論が、主に渋谷陽一や北中正和といった正にビートルズ世代の評論家によって唱えられているのは興味深い。これが追体験の世代になるほど、マーケット論とは離れた「精神性」とか"Love & Peace"とかいった抽象的な部分でThe Beatlesを神格化しようとする傾向が強いように感じられるのは気のせいだろうか。
実際のところ、マーケット論的な命題自体は否定しようがないだろう。
要するに、Buddy Holly(とRitchie Valens)の乗った飛行機が落ちず、Little Richardsが宗教に嵌まらず、Chuck Berryが淫行をせず、Elvis Presleyが兵役に行かなければ、The Beatlesのあれほどの巨大な成功はなかったはずなのだ。
才能あるアーティストが作る優れた音楽が必ずしも売れるわけではないし、売れるからといって優れた音楽だというわけでもない。The Beatlesの場合、商業的成功が桁外れなため音楽的成功への評価をそれと均衡させようとする心理が働くのは仕方がないのだろうけど、彼らの音楽自体に過剰な評価を与えるのは逆に彼らの業績を貶めることになるような気もしないでもないのだ。
結果としてJohn LennonとPaul McCartneyという二人のアーティストの才能が桁外れであったことについては自分も異論はないけど、彼らの最初の目的は55年から58年くらいまでの「ロックンロール黄金時代」を再現することだったはずなのだから。そしてそれは彼らが熱狂的に受け入れられた明確な理由の一つでもあった。
少なくとも、自分としてはそのロックンロール空白時代を埋め合わせる役回りを担ったのがThe Beatlesで良かったとは思う。
Herman's Hermitsだったら、ロックの歴史はかなり変わったものになってただろうし。


beatles2.jpg



自分がThe Beatlesに出会ったのは中学3年の時。
その頃自分はちょうどQueenを入り口にしてロックの世界に足を踏み入れたばかりだったが、既にLed ZeppelinとKing Crimsonをフェイヴァリットアーティストに挙げるようないっぱしのロック通気取りの中二病患者だった(に違いないと思う)。まあ、ホンマモンの厨房だったんだから仕方ないけど。
The Beatlesとの最初の接点は、映画"Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band"の中で、当時の自分のお気に入りバンドの一つだったAerosmithがカバーしてた"Come Together"だった。
この曲がえらく気に入ったので、非ロック系の同級生から借りて最初に聴いたのが、いわゆる「赤盤」「青盤」
いわゆる“アンチ”ロック派で、カーペンターズなんかが好きだったそいつは「赤盤」をプッシュしてたのだが、自分はやはり"Come Together"が入った「青盤」の方が好きだった(というより「赤盤」は嫌いだったという方が正確かも)。
今聴き直してみると、意外と「赤盤」の方が良い。「青盤」が悪いというわけじゃないけど、「青盤」を聴くんだったら、各々の曲が入ってるオリジナルアルバムを聴いた方が良いという感じだろうか。それだけ後期のアルバムを聴き込んだということなのだろう。

Aerosmithのカヴァーはオリジナルとアレンジはほとんど同じだった。
ヴォーカルはオリジナルの方が上品だったが、それでもJohnとしてはかなり下世話風味に歌っている。最初にJohnが書いた時には"You Can't Catch Me"そっくりだったと、後にPaul McCartneyが語ってるけど、確かに、テンポをあげてあの印象的なベースのリフを取り除けば、ほぼ"You Can't Catch Me"になる。いずれにしてもブルージーでファンキーで、ロックンロールそのものの音がそこにあった。
当時の自分はAerosmithヴァージョンの方がよりロックっぽい感じがして好きだったが、「青盤」の後に"Abbey Road"を買ってオリジナルヴァージョンを幾度となく繰り返して聴いてるうちにオリジナルの方が耳にしっくり来るようになって来た。

当時でも、必ずしも「The Beatlesで一番好きな曲」が"Come Together"だったわけではないし、一番優れた曲が"Come Together"だと思ったことももちろんないけれど、それでも自分はThe Beatlesで一曲を選ぶとしたら"Come Together"を最有力候補に挙げることを躊躇しない。

ま、実際のところは"Tomorrow Never Knows"とか言っちゃうのがロックヲタの悲しい習性だったりするわけなんだけど。


恐らくロックの歴史上最も有名なアルバム"Abbey Road"。
1曲目が"Come Together。
B面のメドレーが圧巻。



Aerosmithの"Come Together"が収録されている映画"Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band"のサントラ。
Bee Gees、Peter Framptonら、当時のトップスターが勢揃いした話題作でしたが、興行的には大コケでした。

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コメント

ところどころ同意おおむね納得

美空ひばり自体に抱く違和感より、美空ひばりへの評価に対して感じる違和感の方が強いということは言えると思う。

まさに「時代は変わる」?

ども。

結局のところ、リアルタイムで最盛期を見てないものに対する懐疑というのはありますね。
いくらレコードが残されているとは言え、時代の寵児であるが故の付加価値みたいなものは必ずあるはずだと思うんで。

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